教育相談室日記
2020年12月15日 10時12分12月15日(火)
スクールライフアドバイザーの中野です。
先日、滑床渓谷に行ってきました。川なので、水は上流から下流へと流れていきます。水は高い所から低い所へ流れて、安易な方へと流れます。時に、川の流れは「安易さ」の例えにされることもあります(孟子)。しかし、滑床渓谷など渓谷の美しさは、その水が長年に渡って穿(うが)ってきたからこそのものです。滝の水が大きな岩を打ち、滝壺となったり、大雨の濁流が岩自体を押し流したりします。そして、長い間そこにどっしりととどまる岩には苔が生え、そこに鳥が種を落とし、木が生えます。自然の長いサイクルを感じ、その中でゆっくりと息をした時間でした。
そして、「人生を川の流れの中にたたずむ巨石を見るときのように、一つの方向から捉えるのではなく、視点を変えて見ることでその形の違いを楽しむことができるようになるといいな」と思った時間でもありました。
大きな岩の間を水が流れていきます。